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　伝統のライカMシリーズの垂涎の的、Leica M3のデザインを継承した新型『Leica MP』ボディー。 ★Carl Zeiss(カールツアィス)レンズやVoigtlander(フォクトレンダー)レンズ、もちろんLeica(ライカ)レンズが使えます。　『Photogenics'』を御購読いただいている方は、カメラを持って撮影する方が多いと思いますが、撮影される側になった時のことを思い浮かべてみて下さい。それも、見知らぬ人が急に目の前にあらわれて....急にあなたにカメラを向けました。少し気味が悪いですね。スクープを暴かれた後の芸能人か、パパラッチに狙われている有名人の気分でしょうか。 　そしてその見知らぬ人は、シャッターを切りました。どんなシャッター音でしょう？。 　『パシャッ』、フラッシュも炊いて『バシャッ』、もっと金属音で『シャキーン』、それともデジカメの電子音『ピピッ』(^^;....身構えてしまいますね。「写真を撮るのは止めてくれ！」と言いたくなります。 　どうしましょうか？。 ●『スナップ』と言う撮影ジャンルがあります。人々が生活する、ごく日常の風景を写し撮り、芸術の域に昇華させる撮影手法......と仰々しく書きましたが、我々が撮影する家族写真、旅行や行楽の写真はすべて『スナップ』です。ただ、『ごく日常の風景』の対象は身内だけとは限りません。町中で、見知らぬ人の仕種に美しさを感じることもあります。そんなときに見知らぬ人にカメラを向けると、撮影される側はさっき想像して頂いたようなシチュエーションになるのです。 　そのシャッター音が『バシャッ』や『シャキーン』となってしまうと被写体になった人は身構えてしまうのですが、『コトッ』とかすかに上品なシャッター音だったらどうでしょう。フッと緊張の糸が弛んで「もう一枚撮ってもいいよ」と感じるかも知れません。 　ドイツが誇る『ライカ』のカメラはそんなカメラです。 　ライカのMシリーズのカメラは『布幕』のシャッターです。昔はどのカメラも布幕でしたが、高速シャッターの速度と精度を求めると、布幕より軽くて制御しやすい金属の薄膜でできたシャッターが使われるようになってきました。露出精度を高めるため、多くのカメラが金属膜に切り替える中、ライカのカメラは布幕にこだわり続けています。 　金属膜のシャッター音は『バシャッ』や『シャキーン』と人を威圧するシャッター音になってしまいますが、『布幕』のシャッター音は『コトッ』『コトリ』と控えめで上品なシャッター音になるからです。 　布幕のシャッターは部品の性格上、手作業による組み立てが多くなり、どうしてもコストがかかります。それでもあえて、布幕を貫くライカは、被写体になる人の気持ちをいたわり、緊張をほぐすことの大切さを知っているのです。 ★手作業による組み立てが多いゆえ、ライカのカメラは高価ですが、今回、レンズとのセットで比較的安価なセットをライカジャパンが限定で発売します。 ※このカメラは35mmフィルムカメラです。 ※オートフォーカス機構はついていません。また『MP』は露出もマニュアルです。
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